この一台に、長く付き合うということ。iroha mai レビュー

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いくつか試してきたなかで、いちばん長く手元に残っているのが、この iroha mai です。
新しいものを買い足しても、結局この一台に戻ってきてしまう。
そういう道具が、ひとつあってもいいのだと思います。
今日は、惚れ込んでいる側の正直な目で、いいところも、そうでないところも書いてみます。
ずっと使っているからこそ、見えてきた弱点もあるのです。
どんなものか
iroha mai は、iroha シリーズのなかでも、振動の「質」にこだわって作られた一台です。
シリーズ初の「Haptic WAVE テクノロジー」という新しい仕組みを積んでいて、ここがほかの iroha といちばん違うところです。
ハプティクスというのは、スマートフォンやゲーム機のコントローラーにも使われている、振動で触覚を伝える技術のこと。
それを応用することで、従来のモーター振動とは違う、立体的で奥行きのある震えを生み出しています。
ロングフォルムの、すらりとした姿も特徴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 技術 | Haptic WAVE テクノロジー搭載 |
| 形状 | ロングフォルム |
| 振動 | さざなみ・脈動・ワルツなど多彩なパターン |
| 防水 | 防水設計(水で丸洗い可) |
| コーティング | アンチダストコーティング |
| 充電 | マグネット式専用ケーブル(市販USB不可) |
| 保証 | 購入後1年間 |
惚れ込んでいる理由
振動が、ただの振動じゃない
この一台を手放せない理由は、ほとんどここに尽きます。
振動の質が、ほかと違うのです。
普通のバイブレーターの振動は、言ってしまえば「ぶるぶる」という単調な震えです。
でも mai のそれは、もっと複雑で、奥行きがあります。さざなみのように寄せては返すリズム、こつこつと立体的に触れてくるリズム、ワルツのような有機的な揺らぎ。
震えの「表情」がいくつもあって、その日の気分で違う顔を見せてくれます。
最初に使ったとき、震えが点ではなく、もっと面というか、立体として伝わってくることに驚きました。
表面が震えているのではなく、芯のほうから波が起きているような感覚。
これを知ってしまうと、単調な振動には戻れなくなります。
静かで、清潔に保てる
iroha 共通の良さも、もちろん備えています。
モーター音が静かなので、夜に使っても音を気にせずに済みます。
防水で丸洗いできて、ホコリがつきにくいコーティングまでされている。
長く付き合う道具として、清潔に保てるというのは、想像以上に大事なことです。
毎日のように手に取るものだからこそ、手入れのしやすさが、愛着の長さに直結します。
それでも、正直に言う弱点
惚れ込んでいるからこそ、欠点もちゃんと書いておきます。
充電ケーブルが専用品
これがいちばんの不満です。
充電ケーブルがマグネット式の専用品で、市販の USB ケーブルが使えません。
旅行先で「うっかり充電ケーブルを忘れた」となると、代わりがきかないのです。
なくしたら専用品を買い直すしかありません。
この手軽さのなさは、正直、減点せざるをえません。
価格は、気軽ではない
性能を考えれば納得の価格ではあります。
でも、はじめての一台として気軽に手を出せるかというと、そうではありません。
iroha のなかでも上位の価格帯です。
「とりあえず試してみたい」段階の人には、もう少し手前の選択肢があると思います。
ロングフォルムゆえの好み
すらりと長い形は美しいのですが、人によっては「もっとコンパクトなほうが扱いやすい」と感じるかもしれません。
これは優劣ではなく、相性の話です。
向いている人・向いていない人
向いていると思う人
- 単調な振動に物足りなさを感じていた人
- 一台を長く、大切に使いたい人
- 振動の「質」にお金を払う価値を感じる人
あまり向かないかもしれない人
- はじめての一台を、気軽な価格で選びたい人
- 充電の手軽さ(市販ケーブル)を重視する人
- コンパクトな形を好む人
おわりに
道具に「鍾愛する」という言葉を使うのは、少し大げさかもしれません。
でも、新しいものに目移りしても結局ここに戻ってくる、という事実が、わたしにとっての答えなのだと思います。
弱点はあります。
それでも、震えのあの奥行きを知ってしまった以上、手放す理由のほうが見つからない。
長く付き合える一台に出会えることは、思っているより幸福なことなのかもしれません。窓の外は、今夜も静かです。