波が、ゆっくり満ちてくる。iroha FIT みなもづき レビュー

価格帯 6,000円台
もう少し体感を具体的に
運営スコア 4.5 / 5.0
使用感4.0
質感5.0
静音性4.0
手入れ5.0

本記事にはプロモーションが含まれます。

道具を使うことに、ずっと少しだけ気後れがありました。

もっと露骨なもの、生々しいもの、という印象が拭えなくて、手を伸ばせずにいたのです。

iroha FIT を選んだのは、その印象といちばん遠いところにある見た目だったからでした。

なかでも「みなもづき」を選んだ理由は、波のかたちでした。

とがったところがなく、ゆるやかに起伏している。

これなら、と思えたのです。

今日は、しばらく付き合ってみてのことを、できるだけ正直に書いてみます。

どんなものか

iroha FIT は、TENGA が女性向けに展開する iroha シリーズの、挿入して使うタイプです。

指よりやわらかいシリコンが、しなって体に沿う——

その「しなり構造」が特徴で、道具に慣れていない人でも扱いやすいように作られています。

みなもづきは、その FIT のなかでも、水面のようなウェーブ構造を持つモデルです。

細身の「みかづき」が点で触れる狙い撃ちなら、みなもづきは面でやわらかく包む——

そんな対比で語られることが多いようです。

項目内容
形状ウェーブ構造(みなもづき)
素材シリコン/ABS
振動8モード(強弱5段階+3種のリズム)
防水水深50cmまでの防水仕様
充電USB Type-C 充電式/充電ケース付き
静音性静音設計
保証購入後1年間

スペックを並べると機械的に見えますが、手に取った印象はもっと穏やかなものです。

iroha FIT MINAMOZUKI なでしこ色 イロハフイツトミナモヅキナデシコイロ [イロハフイツトミナモヅキナデシコイロ]

箱を開けたときのこと

まず、箱が静かでした。

中身を主張しない、化粧品のような佇まい。

これなら部屋に置いてあっても、と思える落ち着きがあります。

本体を取り出して、いちばん驚いたのは手触りでした。

マットで、しっとりして、指で押すとゆっくり沈んで、離すとまた戻る。

「人肌もちすべ」と表現されるのを読んだことがありますが、なるほど、と思いました。

冷たい器具という感じがまるでしないのです。頬に当ててみたくなるような、と言えば伝わるでしょうか。

手のなかで体温に馴染んでいく時間が、もう心地よいのです。

充電ケースに収まる姿も、どこか小さな道具箱のようで、しまうときの気分が悪くありませんでした。

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使ってみて

やわらかさ ── 沿ってくる感触

使ってみてまず感じたのは、抵抗のなさでした。

しなりがあるぶん、体の動きに逆らわず、ゆっくり沿ってきます。

固い道具にありがちな、押し返してくるような圧がない。

最初のひと触れで身構えていた肩の力が、すっと抜けたのを覚えています。

みなもづきの起伏は、当たる角度によって表情を変えました。

浅いところでは、波のふくらみが入口あたりをやさしく押し広げて、そのままじっとしているだけでも、じわりと熱がたまっていきます。

少し奥へ進めると、今度はウェーブの谷の部分が沿うように触れて、点ではなく面で包まれる感覚になりました。

鋭い快感が一点を突くのではなく、輪郭のぼやけた心地よさが、ひたひたと満ちて引いてを繰り返す。

名前のとおり、水面に近いのだと思いました。

体温で素材がいっそうやわらかくなってくると、どこからが自分の体で、どこからが道具なのか、境目が曖昧になっていく時間があります。

その曖昧さが、わたしにはいちばん心地よい部分でした。

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振動 ── 弱から始められる安心

振動は8モードあって、いちばん弱いところから始められるのが、わたしにはありがたかったです。

最弱のモードは、振動というより、ごく細かな震えが肌の表面をくすぐる程度。

これくらいから始められると、体が驚かずに、ゆっくりほぐれていけます。

そこから一段ずつ上げていくと、震えが芯のほうへ届くようになっていきました。

リズムのパターンに切り替えると、寄せては返すような強弱が生まれて、一定の振動とはまた違う、揺さぶられる感覚があります。

あと少し、というところで弱に戻したり、また上げたり。

自分の波を自分で選べるのが、思っていたよりずっと楽しい部分でした。

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静音性と手入れ ── 夜に向いている

静音設計というのは、夜に使う者にとって、地味でいて大きな安心です。

耳を澄ませばわかる程度の、低い羽音のような音。

布団のなかで使っても、これなら音に気を取られて集中が途切れる、ということが少なくて済みました。

そして、防水で丸洗いできること。

終わったあとに、ぬるま湯でさっと流せる手軽さは、こういう道具では本当に大事だと改めて思います。

お風呂でそのまま使えるのも、心理的なハードルを下げてくれました。

清潔に保てる安心は、次にまた手に取る気持ちに、まっすぐ繋がっています。

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向いている人・向いていない人

正直に書くと、向き不向きははっきりある製品だと思います。

向いていると思う人

  • 道具を使うことに、まだ少し気後れがある人
  • 鋭い刺激より、やわらかく満ちる感触を好む人
  • 夜に静かに使いたい人、清潔に保ちたい人

あまり向かないかもしれない人

  • とにかく強烈な刺激を求める人(やわらかさが優しすぎると感じるかもしれません)
  • 充電の手間を避けたい人(電池式の手軽さとは別の作りです)

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おわりに

使い終えて充電ケースに戻すとき、なんだか道具というより、夜のための小さな相棒のように思えました。

きもちよさを、誰かに合わせるのではなく、自分のペースで確かめていくこと。

そういう時間があってもいいのだと、この波のかたちが、静かに教えてくれた気がします。

窓の外は、まだ夜の途中でした。

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